ディスコグラフィーの一覧に戻るボタン

愛のめざめ/絶体絶命

  • 「愛のめざめ/絶体絶命」ジャケット表面
  • 「愛のめざめ/絶体絶命」ジャケット裏面
  • 「愛のめざめ/絶体絶命」A面のラベル
  • 「愛のめざめ/絶体絶命」B面のラベル
  • 「愛のめざめ/絶体絶命」見本盤 A面のラベル
  • 「愛のめざめ/絶体絶命」見本盤 B面のラベル

詳細データ

型番
L-1307W
発売日
1976/3/25
価格
¥500
演奏
TOWER OF POWER
発売元
ワーナー・パイオニア株式会社
マトリクス番号
L-1307W-1(A面)、L-1307W-2(B面)

→MEG-CD版「愛のめざめ/絶体絶命」

解説

写真

TOWER OF POWERのメンバーとプエルトリコのビーチで

写真

レコーディングの様子

3度目の長期渡米を果たしアメリカ各地のクラブやラウンジを回っていた頃、彼女のステージを見たTOWER OF POWERがジョイントレコーディングを企画。

グループのメンバーの誰かが目をつけたのか、朱里サイドが売り込んだのか、はたまたレコード会社からのお達しがあったのか、はっきりしたきっかけは判っていない。

1975年11月の初め、プエルトリコのサン・フアンにあるアメリカーナ(現・InterContinental San Juan Resort & Casino) への出演を終えてアメリカ本土に引き揚げてきた後、日本でのレコーディングではできないような充分なリハーサルを経て、ロサンゼルスのワーナースタジオでレコーディングしたということだ。(女性自身 1975年12月18日号より)

※週刊平凡1975年11月13日号にはニューヨークでレコーディングをしたとも書かれている。

ちなみに、TOWER OF POWERは1974年11月に来日して以来、かまやつひろしやRCサクセションのバックバンドを務めるなど、日本人アーティストとは少なからず縁があったグループである。

写真

ジャケットのロゴや型番を見ると、レーベルがリプリーズではなく、ワーナー・ブラザーズ・レコードからの発売となっていることが判る。このシングルは、ワーナー・パイオニア在籍時の朱里エイコの作品の中で、リプリーズ・レーベルでない唯一の作品となった。

従って、レコードのラベルも通称バーバンクまたはパーム・ツリーと呼ばれるラベル・デザインになっている。バーバンクとは、米国のカリフォルニア州にある都市のことで、ワーナー・ブラザーズの本社がある場所である。レコードのレーベルやラベルについては次のサイトが非常に詳しいのでご参考までに。

LABEL GUIDE > WARNER BROS.(レコード・コレクトエラーズ様)

写真

右写真は、晩年に所属していた事務所が公開していたディスコグラフィーに掲載されていたジャケット画像である。

なぜかモノクロ画像だったのだが、タイトルのあたりに波状の線装飾をはっきりと確認することができる。このタイプのデザインのジャケットにはこれまでに一度もお目にかかったことがない。ひょっとするとレタリング中のデザイン資料とも考えられる。

曲目紹介

  • 愛のめざめ

    I'M NOT A LITTLE GIRL ANYMORE
    作詞・作曲
    David Bartlett, Emilio Castillo, Stephen Kupka
    編曲
    Stephen Kupka
    Linda Lewis「Not A Little Girl Anymore」

    オリジナルは「Not A Little Girl Anymore(邦題:愛の妖精)」というタイトルで、TOWER OF POWERがLinda Lewisに楽曲提供したもの。同名のアルバム(1975年)に収録されている。

    Linda Lewisのバージョンはメロウで大人しい調子となっていて、Minnie Ripertonのバラードを彷彿とさせる作品になっている。これに対し、朱里エイコバージョンはより力強い歌唱になっている。

    新たに付け加えられたイントロが、ショーのオープニングでミラーボールの回る中ステージに登場してくる歌手をワクワクしながら迎えるといった高揚感を感じさせる。実際にラスベガスのショーではオープニングに使用された。

    「レコード・マンスリー(日本レコード振興株式会社)」の1976年4月号には、型番:L-1037R、作詞:David Bartlett、作曲:Stephen Kupka、編曲:Greg Adamsと掲載されている。

  • 絶体絶命

    BURNING MY BRIDGES BEHIND ME
    作詞・作曲
    Stephen Kupka, Emilio Castillo
    編曲
    Stephen Kupka

    朱里エイコへの新曲書き下ろしなのか、オリジナルがあるのかは判っていない。

    「愛のめざめ」よりさらに力強いソウルフルな曲で、下腹部に響く感じの重厚なサウンドである。特に、粒ぞろいのブラス・セクションとコーラスが聴いていて気持ちが良い。また、アドリブピアノが格好よく、間奏のサックスが華を添えている。

    A面と共に、これぞ洋楽!ということを改めて実感させる作品である。日本人が洋楽っぽく作りましたというものとは明らかに違う、よく朱里エイコが使った"本場"という言葉がぴったりの雰囲気である。

    ところで、ジャケット表面のタイトルは「絶対絶命」となっているが、これは誤り。絶体と絶命は共に古代中国に伝わる民間信仰である九星占いにおける凶星の事で、絶体絶命という組み合わせでしか用いられない。のっぴきならない困難な状況を表す。

    「絶体絶命」といえば、阿木曜子と宇崎竜童コンビによる三角関係を歌った山口百恵のヒット曲が有名だろう。